さよならを教えて
おそようございます。
散々気持ち悪いポエムを投稿してきましたが、今回はその中でもトップに位置するほどに気持ち悪い内容だと思います。
そこそこ有名なゲームに、「さよならを教えて 〜comment te dire adieu〜」というゲームがあります。今日ようつべのおすすめに突然その解説動画が出てきて、いろいろと思うところがあったのでこれを書いています。プレイしたのはおおよそ一年前ですが、その時はそこまで深く考えた内容はありませんでした。
ちなみに18禁であり、所謂エ〇ゲーというカテゴリに含まれるのですが、せいぜい小説の濡れ場?程度の18禁要素しかありません。〇ロゲーであっても〇きゲーではないといったところでしょうか。
ざっと内容について触れます。一応ネタバレ回避として改行を適当に挟んでおきますが別に内容を知っていても楽しめるか(楽しむものかはわからないけど)と思います。自分も、有名さ故に根幹部分を知った上でプレイしていました。
基本的に主人公の視点で話が展開して行き、その都度誰に話しかけるかによって経由するストーリーが変わる感じです(多分)。
舞台は学校で、主人公は教育実習をしているという"設定"です。というのも、主人公は妄想型の統合失調症を発症しており、本当は患者として病院に入院している身です。また、話しかけるといっても話しかけている対象は人ではないのですが、主人公は人に話しかけていると思い込んでいます。我々プレイヤーは主人公の視点、すなわち妄想かもしれない視点で物語を進めていくことになります。
最終的に主人公が違う妄想に入り込むか、暴れて保護されるかという結末になったと記憶しています。
軽い内容説明はそんな感じです。
これの面白いところは、少なくとも話しかけている対象(というか登場人物)の多くが主人公の妄想の産物である、すなわち主人公によって生み出されたものであるということです。
しかしながら物語をみていくと分かるのですが、その自分で生み出した妄想によって心を傷つけられていることがあるのです。大抵妄想といったら自分にとって気分の良いものであることが前提のようですが、彼は違うようです。
これより考えられることが、彼は自ら不幸を求める思考をとっているということです。要するに、不幸でいたい(あるいは不幸でないといられない)と思っているのでしょう。
しかしその不幸が苦痛ではあるので、それによってまた苦しみ、現実から逃げ妄想に入るというデッドロック状態にあります。そんなわけで簡単には彼の症状は一筋縄では回復しないということとなってしまっています。デッドロックを解くにはロールバックが挙げられますが、精神状態のロールバックはできそうにもないですね。少なくとも作中では回復のきっかけを掴めずにゲームは終わります(回復のきっかけ自体はあるようなのですが、主人公は結局手放してしまいます)。
今回メンタル不調になってから、なんとなく自分にもそのような面があると自覚しました。
結局不幸でいると同情されるような錯覚に陥るのが原因だと思います。不幸なバックグラウンドでもないと存在を許容できないんですよね。
この考えはいまだに解けていないです。某語シリーズを知っているならばこのことをご存知かもしれませんが、結局それでは何もしていないのと同じなんですよね。なのでどうにか改善したいと思っているのですが、どうにも難しいです。かといって今現在思い詰めているわけではないのでそこまで問題ないです(一応)。
なお、さよならを教えての主人公が統合失調症になった直接的な原因は大学受験に失敗したことのはずですが、大学受験に失敗したから統合失調症になるかと言えばそうではないですよね。となれば他に原因があるはずです。
解説動画では異常に低い自己肯定感が原因ではないかということでした。
精神病の大元って何でもかんでも自己肯定感ですよね。自己肯定感を正確に計測することはできませんから、人によって価値観が違うことさえ実感できません。そのため精神病は他人から理解されにくいのであり、その事実こそがさらに精神に悪影響を及ぼすのだと思います。
精神(もとい脳)の状態をある程度の精確さをもって計測できるようになれば、精神病の理解は多少は深まるのかもしれませんね。それに伴って治療法も見つかるといいですね。
そんなわけでエ〇ゲーレビューに近い、過去一気持ち悪いポエムでした。「さよならを教えて」はプレイしていてナチュラルに不快に感じる人がいると思います(なんなら自分も今は絶対にやりたくないと思っています)。おすすめはしません。
唯一おすすめできる点があるとすれば良いBGMがあるということですかね。「疑問符と共に」というBGMはとても良いです。なお、youtubeに勝手にアップされているのでわざわざゲームをやる必要はありません。
今日はこのへんで。